い いつのまに ヘソで風切る 女ども
ろ 老妻の 性感帯は 肩と腰
は パン食で 愛国心を 失くしそう
に 二科展に 落ちるタレント 見たことない
ほ ホステスが 名刺を配る 通夜の席
へ 平和ボケ 通してやるよ 北の国
と 党名を 全部覚えて 馬鹿にされ _
ち 町内に 馴染まぬ事件が 多すぎて
り 両膝に カバンはさんで 駅の蕎麦
ぬ ヌード写真 出す馬鹿買う馬鹿 さわぐ馬鹿
る ルーズソックス ママのは自然に 落ちている
を (該当なし)
わ 悪いのは それじゃ一体 誰なんだ
か 監督は 家でも一匹 飼っている
よ 夜這いじゃない 宵のうちから 泊まってた
た ダイエット まず脳みそが 軽くなり
れ 列島が バナナに見える 日本売り
そ そんな事 しそうにないから 恐いんだ
つ つかぬこと 伺いますが 男なの
ね 年賀状 出したい人に 出せぬわけ
な ナイターは 黙って見よう 解説者
ら 楽隠居 ひきずり出して 金庫番
む むかついた そんなお前は ツワリかい
う 浮気など していないけど 妻こわい
ゐ (該当なし)
の 飲むよりも 一物移植を 格安で
お 親の顔 見なくて判る 子の行状
く 熊が出た 出たんじゃなくて 行ったんだ
や 山が好き だったら下りて こなきゃいい
ま マフラーと ポマードの間 だれだっけ
け 携帯が 糸電話めく 至近距離
ふ ブルータス お前の出番が 多すぎる
こ コトコトと ゆれてる落とし 蓋の夫(つま)
え えらいのは 君のオヤジで 君じゃない
て 凸凹を 書く順番で 悩んでる
あ あれだけの 押収文書 読む気なり
さ 西行は 花の下俺は 腹の上
き 気がつけば 自分だけが貧乏だ
ゆ 浴衣がけ ギャル平然と 左前
め メシの種 絶やすものかと 弁護団
み 看取る手も 看取られる手も 骨と皮
し 週刊誌 いっのまにやら 毛が生えて
ゑ (該当なし)
ひ 人ゴミに 入ると私も ゴミですね
も 燃えつきた 男を包む 段ボール
せ 狭くても 亭主またいで 行くなオイ
す 捨てる神 ばかりで拾う 神は居ず
(以上千人の優秀作品より山藤章二選)
(代え句)
は 恥をかき ノックアウトか ノックさん(大阪市民)
た 溜まらない 銀行頭金は 誰のせい?(嘆きの庶民)
ふ 二人連れ 相手は誰?と 聞く家内 (不倫ぐせ)
て 定年後 自由時間を 持て余し (元会社人間)
ゆ 悠然と 街行くギャルの 高さかな (見上げる男たち)
ん んじゃまた 出直し上佑 何をする (オウム恐怖症)
(以上読み人 市瀬師匠)
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