人生道場21〜25
人生道場(心のメンタルケアーのために貴方と共に)

人生道場21

 唐突ですが靖国神社にある歴史資料館・遊就館の資料の中にある和歌から、、、。
昭和20年、鹿野基地から出撃し、22歳で散った特攻隊飛行士 緒方襄中尉が残した和歌は、
出撃20分前に読まれたものでした。

死するともなお死するとも我が魂よ 永遠にとどまりみ御国まもらせ

息子から特別攻撃隊に志願したことを知った母の三和子さんと前夜語り明かし、母は

うつし世にみじかきえにしの母と子が、今宵一夜を語り明かしぬ
と歌います。
さらに緒方中尉は母に気づかれないようそっと母の手荷物の中に句を入れます。

いざさらば我は御国の山桜 母の身元にかえり咲かなむ  

家に着いて辞世の句をみた母は、今生ではなにほどのこともしてやれなかったのに、
母を慕ってくれる息子の心に打たれ泣き崩れます。そして、


散る花のいさぎよさをめでつつも  母の心はかなしかりけり
と筆舌に尽くしがたい悲しみを歌い上げています。
  
 我が国の民族のルーツ、文化は、このような至誠至純の情が連綿と続いてきて形成されていました。
少なくとも50年ほど前までは。醜の御楯となって散っていった幾多の先人達。この先人達が流した
涙の尊さを、年に一度は思い起こしてもいいのではないでしょうか。今年も終戦記念日がやってきます。  

 この種の話を思い起こすと、人は何によって輝くのか、感動するのかというテーマが出てきます。
たぶん日々の生活の中で見失っているものですが、これを内性とか内観と呼ぶと神渡良平氏は教え
てくれます。
 そして、それを見つけることが自らの体験を通して何よりも大切だ強調されています。汗水流して
得た成果、それが登山であれなんであれ、素晴らしいと感動するのは、実は自分の中に眠っている感性、
心、と触れ会うからだというわけです。
 そして人は、この内なるものを感じて成長していくと言っています。
  どうぞ、悠々たる大自然の営みに触れられ、感動され、自分の内なる感動する心にさらに磨きをか
けられますことを応援しております。営業活動も日々の豊かな感動との出会いです。共に前進し頑張り
ましょう。

人生道場22

大きなことを成し遂げるために
カを与えてほしいと、神に求めたのに
謙遜を学ぶようにと、弱さを授かった
より偉大なことができるようにと
健康を求めたのに
よりよきことができるようにと、
病弱を与えられた
幸せになろうとして、富を求めたのに
賢明であるようにと、貧困を授かった
世の人々の賞賛を得ようとして
成功を求めたのに  
得意にならないようにと
失敗を授かった
人生を享楽しようとあらゆるものを求めたのに
あらゆることを喜べるようにと
生命を授かった
求めたものは一つとして
与えられなかったが
願いはすべて開き届けられた
神の意に添わぬ者であるにもかかわらず
すべて叶えられた
私はあらゆる人の中で
もっとも豊かに祝福されたのだ

 この詩からあなたは何を感じますか?
未熟な人間が求めるものと、それを与えた場合にその人がどうなるかを考え、
その人にいま必要なものを与えようとされる神の配慮の違いがわかります。
 この人の模索は重要です。
 −求めたものは一つとして与えられなかったが、願いはすべて聞き届けられ
ていた。私はあらゆる人の中でもっとも豊かに祝福されたのだ。
 これこそが人生最大最重の確信だと説くれています。
「足を知る」を人間修養のの根幹に置いたとき、人は深い充足のの中に住めるよ
うになるのでしょうか。

 これはニューヨーク州立大学病院の壁に書き残されていた詩です。含蓄があると思います。
作家 神渡良平氏が「ある患者のつぶやき」として、紹介されています。
 悠々とした大自然の流れの営みの中で、日々自分は試されているんだ、いまの試練も、怠けがち
になる己に、あるいは安易になりやすい自分を叱咤激励いてくれているんだ、この道の中に必ず自分
を大きくさせるものがあるという境地に到達できれば人生なにも恐れることはなくなるのでは、、、。
                                 諸兄にはお粗末な話ですが、、、。

人生道場23
 ある本に『あなたの土俵は何か』という記事が掲載されていました。
小学校卒の名田正敏さんは、ホテル界で「伝説のドアマン」と呼ばれている方です。
氏は、31年間のホテルマン生活で努力を重ね、とうとう関西の代表的経営者の間では知らない人がいな
いと言われるくらいの人物にまでなった人です。
 名田さんは、自分の土俵を作り上げることに専念し、もはや誰も真似のできないレベルまでに達したが故
に、欠く事の出来ない存在になれたというわけです。どんな条件下でも、営々と努力して自分独自の土俵
を作り上げれれば、怖いものはなくなっていくのでしょう。無いものねだりはやめて、先人が切り開けな
かった分野、あるいはこの分野だったら○○さんといわれる土俵を作り上げたいものですね。 お粗末

人生道場24

標を鮮明にして生きたいものです
 過日、娘が嫁に生きました。それまで何かと慌ただしい日々が過ぎていきました。4人家族は3人
になり、、ここようやく新環境にも慣れてきました。なんだか淋しいですが、、。また、当面の大イ
ベントが終わり虚脱感さえ感じました。
 諸先輩におかれましては、とうにご体験済みにて、こんな事は言わずもがなのことでしょうが、私に
は初めてのことです。子供たちが巣立っていく、ああ もうオレの庇護の手が届かないところに行った
んだなぁ、と思うとなんだか複雑です。自分の周りの環境が変わったことに慣れていくには、誰しもそ
うでしょうが、ちょっぴり時間がかかります。
 環境に慣れていくのと、流されていくのでは大きな違いがあります。目標があり、それに向かって進む、
一つの目標を達成した後の充実感を味わい、次に何をしようかと考えながら足下をみつめていく−−−−
こういう繰り返しが人生なのでしょうか? 何かを成し遂げたいというものをいつも鮮明に持てる人は、
決して流されていくことはないような気がします。押し迫ってきました。流されないで今年を締めくくり
ましょう。来年につながる日々のために!                   
  お粗末

人生道場25
五 誓
 松下政経塾は、松下幸之助氏が私財70億円を投じて昭和54年、神奈川県茅ヶ崎市に設立されま
した。「このままでは日本はダメになる。日本には国是なるものがない、真の政治、国家経営が行
われていない」という危機感からでした。
 その松下政経塾には「五誓」に書かれた松下幸之助氏の人生観を体得した興味深い誓いの言葉が掲げ
られています。

一 素志貫徹の事 ・・・常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難にであうと
  も道は開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けるところにある。
一 自主自立の事・・・他を頼り人をあてにしていては事は進まない。自らの力で、自らの足で歩い
  てこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。
一 万事研修の事・・・見るもの聞くことすべてに学び、いっさいの体験を研修と受けとめて勤しむ
  ところに真の向上がある。心して見れば、万物ことごとく我が師となる。
一 先駆開拓の事・・・既成にとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に、日本と世界の未来がある。
  時代に先がけて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。
一 感謝協力の事・・・いかなる手人材が集うとも、和がなければ成果は得られない。常に感謝の心を
  抱いて互いに協力しあってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。

  *天はなぜ故に我をこの世に送り、生かせているのか・・・・・。感ずるところが一つでもあれば幸いです。

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