菊の土、鉢、用具 メインTOPへ


      菊の土
菊づくりは土づくりと昔から言われるほど、立派な大菊をつくる第1の要素は土にあるとされています。だから、プロに近い人達は、1月ごろから腐葉土づくりを始めます。
 講座でも触れていますが、基本的には団粒構造の土が菊には最適です。これはいわゆるゴロ土です。と言うのも、菊の根は非常に空気が好きで、土壌中の通気が良ければ、どんドン肥料を吸収して生育していくからです。逆に、通気性が悪くなる土はすぐ根腐れを起こします。
 ゴロ土というのは、粘土分を多く含んだ赤土(関東ローム)、荒木土、田土などです。この土をペースにして、団粒促進効果のある有機物の腐敗したもの、すなわち腐葉土、堆肥、籾殻などを40〜60%加えて混ぜ合わせると、非常によい土ができあがります。
 忙しいサラリーマンにとっては、まず土づくりはムリですから、園芸店にある腐葉土や赤玉(小粒、中粒)の購入しかありません。化成肥料を加えながら小鉢上げの時の土を作り、鉢の中の土が減ってきたら追加するようにして管理していきます。


菊鉢

               
  このほか活着したさし芽を植える素焼きの小鉢(なければビニール・ポットなど
 で代用)なども必要です。
 

菊の用具 @さし芽トレイ

              
  差し穂を発根させる差し床づくりのためのトレイ。発泡馬スチロールに孔を明けて
 も代用できます。


菊の用具 A誘引具
        
        
 3本仕立てに側枝を誘引していくための小道具。16番線くらいの針金をいろい
  ろ準備します。このあたりは創意工夫です。

菊の用具 B輪台

      

  開花した花を支える輪台。花が3分咲きした頃に、支柱と輪台と花くびを結びま
  す。輪台は、あくまでも支えです。色の派手な輪台より、針金で丸く工夫するのが
  良いとされていますが、市販のビニールで覆った白いもので十分でしょう。

        
  

 菊の用具 Cストッパー

 強風からの転倒を避けるには、いろんな
創意工夫がいります。私は、菊鉢を八番線
くらいのハリガネで前後ろに台座と固定さ
せて転倒を防いでいますが、これでたいが
いの強風からは守れます。

 菊鉢の支柱同士を連結固定しても効果
はあります。台風の際は寝かせるのがベ
ストですが、以外は、これで十分です。